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Hazelnut latte

with a tsp of honey

『スーパーダンガンロンパ2 THE STAGE 2017』:脳内処理が追いつきませんでした

ネタバレ注意
for『スーパーダンガンロンパ2~さよなら絶望学園~ THE STAGE 2017』東京公演

3月19日の夜公演に行ってきました。15分の途中休憩を挟んで、合計3時間30分。ここ数年まったく観劇していない状態で初の2.5次元舞台だったんですが、いやーすごかった。好きなキャラが多すぎて脳内処理が追いつかなかった。好きなキャラっていうか、好きな役者さんっていうか、スーダンキャラを演じてる俳優さんたちが好きっていうかなんていうか皆ほんとすごいな??? 田中眼蛇夢は井上正大で井上正大が田中眼蛇夢でつまり田中眼蛇夢は3次元に実在するんだもんな??? とほどよく思考回路がショートした状態で感激しました。はひーやばいぞスーダン2017。30日から大阪公演が始まりましたね。大阪でご覧になる皆さん、楽しみにしててください。めっちゃやばいです。去年タイバニのオケコンに行ったら突然ヒーローショーが始まって「目玉が足りねえ!!!」って思いながらスカイハイさんばっかり見てたんですが、今回もそんな感じでした。目玉の数が足りません。あと2セットはほしい。ドードリオケルベロスになりたい。いっそヤマタノオロチになりたい。

最大16人の登場人物が舞台上でわちゃわちゃするのは分かっていたので、とにかく制圧せし氷の覇王田中眼蛇夢(井上正大)とモブ男の左右田くん(いしだ壱成)に注目するぞと決めてたんですが、ほんとダークホースが多いっていうか、他の登場人物(俳優陣)も魅力的だからついよそ見しちゃうんですよね……とりあえあず女子が全員可愛い。外見の再現率もすごいけど、声の再現率もハンパない。西園寺(水越朝弓)の「きゃははー! きもーい!!」とか澪田(伊波杏樹)の自己紹介とか、終里ちゃん(高橋ユウ)の回転3連キック&「よっしゃー! 燃えてきたぜー!!」の雄叫びとか、まじでヤバイ。あとね、罪木ちゃん(倉持由香)の開脚大転倒まで全力で再現してくれるの。あれもやばい。そしてソニアさん(中田クルミ)のバレエベースの優雅な立ち居振る舞い。七海ちゃん(伊藤萌々香)の眠そうな声もすごく良かった。あのダルそうな声でしっかり喋り続けるの、大変そうだし技術要るよなぁぜったい…ペコちゃん(濱頭優)の「坊ちゃん!」も胸に迫るものがあるし、真昼ちゃん(蜂谷晏海)は舞台を見たお陰で前より好きに慣れた。(いちいち「男らしくない」だの「男ならもっとしっかりしなさいよね!」だの文句言うからゲームのときはあんまり好きじゃなかったんだ…でも舞台版の真昼ちゃんを見たら印象が変わった)

と、まあこんな感じでダークホース勢について語ると長くなるので男子諸君については省略しようかと思ったんですが我慢できませんでしたすみません。まずね。坊ちゃんが良い。九頭龍坊ちゃん最高。九頭龍くん(植田圭輔)ってしょっぱなから警戒心バリバリで手負いの獣っぽいじゃないですか。ペコちゃんという半身(ベターハーフ)を守らんが為に別行動命令を下して実質一匹狼化してるうえにすぐキレるからますます孤立しちゃうんですけど、あのキレるとこがね。すごくいい。あの怒鳴ってるとこ見て坊ちゃんに落ちたんだけど九頭龍坊ちゃん(2次元)が好きなのか九頭龍坊ちゃん(植田圭輔)が好きなのか自分でもよく分からない。たぶん九頭龍坊ちゃん(植田圭輔)なんだけど、九頭龍坊ちゃん(植田圭輔)というかキレる九頭龍坊ちゃんを演じてる植田圭輔の演技力が、好き? なの?? かな??? ん???? でもその場合九頭龍坊ちゃん(植田圭輔)じゃなくて俳優植田圭輔が好きってことになるのか????? と軽くゲシュタルト崩壊起こしつつ日向くん(横浜流星)と狛枝くん(鈴木拡樹)の超絶早口長ゼリフに圧倒されるというですね…あれほんとすごいよラップでも歌ってんのかよってくらい速いときがありまして……あの長いシナリオを約3時間の話にまとめた山本タク(脚本・演出)もすごいけど、しっかり時間通りに演じる俳優陣の技術もすごいわ……だってアドリブもぎょーさんあんねんで……? 

アドリブといえば、第一幕の全員でクジを引くところで、田中と左右田と七海の3人が遊んでるのが可愛かったです。たしか田中と左右田が会話してたら七海が合流して、左右田がヨーイはじめ!ってやって田中と七海がチャンバラごっこやってた気がする(曖昧)…くそ…リア獣可愛すぎかよ……砂浜で遊ぶときも(自称)瞬間移動で旗取ったり……旧館のパーティのときにもけっこう覇王のアドリブがあってですね……ハンドパワーでリンゴを宙に浮かせてたんですが……隣で骨付き肉にがっついてる終里ちゃんに見せてて……終里ちゃんが「なあ、それってオレの肉でもできんのか?」って覇王に持ってた骨付き肉を渡してですね……見事に落ちたよね…それはもう見事にボトッと……二人して床に落ちた肉見つめてた……くそ…かわいすぎか…たしか終里ちゃんが「あー! オレの肉がー!」って拾って表面についた汚れ払ってた気がする(曖昧)…骨付き肉のアストラルレベルが低いのがいけない(※会話は脳内補完)…ビニールのお猿さんに自分のマフラー巻きつけて一緒にピコピコ手振ったりもしてたな……あとどのシーンか忘れたけどあん馬の縦向き閉脚旋回みたいな技を時計回りで延々繰り返してた……くそ…アホカワイイ……

スーダン2017は脇のアドリブもメインのセリフと同じくらい重要というか、全員(最大16人)舞台に立っていたとしても主に喋ってるのは2、3人だったりするので、近くにいる登場人物と絡んでいかに高校生の日常らしい風景を見せるかって点も魅力なんですけど、ゲーム内では見られなかった組み合わせでわちゃわちゃしてる姿を見られるのがすごい醍醐味で…あー……なんでもう一回観に行かなかったんだろう……初志貫徹して田中と左右田くんガン見しつつチラチラ狛枝くんも見てたから全くもって余裕なかった……一回見ただけじゃぜんぜん足りない。あ、特別傍聴席の人は普通席で二回目見るのオススメです。森ノ宮ピロティホールの舞台と観客席の距離感にもよると思いますが、Zeppブルーシアター六本木だとかなり近いので、じっくり観察したいキャラ(俳優)が舞台前方の登場人物の影に隠れて見えなくなる瞬間が何度かありました。至近距離の特別傍聴席で観劇したあとに普通席から全体を見渡す二段構えは最高だと思います。

特別傍聴席は役者さんの表情やメイクが細かいところまでよく見えるので、例えば「狛枝くんカラコンだ!」とか「田中のアイラインは実際の目の輪郭よりも大きめに枠を取ってるっぽい」とか「七海の涙を見たらこっちまで目頭が熱くなってきたぜ…」とか「狛枝くん表情がころころ変わるから見てるこっちも一瞬の油断が命取りだ」などの心躍る諸々があります。ただ近いぶん、人物配置が左右に分かれた時にどっち見れば良いか迷っちゃうので、普通席の方がほどよい距離間で舞台の全体像を把握しつつ好きな人にも注目しやすいと思います。時間に余裕のある人はぜひ二回行くべき。

ちょっと話がまとまらなくなってきたので、グッときた他のポイントもいくつか。

・日向くんのスタイルがめっちゃいい。あのスキニーパンツを履きこなせる体格バランスの人間はそうそういない。
・弐大(おにぎり/ニューロマンス)の豪放磊落な感じがすごくいい。めっちゃ明るい。
・輝々ちゃん(三瓶)の「なんだかやらなきゃいけない気がした」メタネタ
・豚足ちゃん(西洋亮)の立派な脂肪と見事な巨体を支える氷帝テニス部部長クラスの玉座
・アンサンブル勢による演出のサポートが楽しい。九頭龍坊ちゃんが例の封筒を開封してるときの演出けっこう好きです。オシオキのシーンでも大活躍! アンサンブル勢の着ぐるみパジャマ、グッズで売ってないかな。
・希望の信奉者・狛枝拡樹 光輝く希望のためならなんでもやるよ!
・希望の狂戦士・狛枝拡樹 にこーって笑ったときに目が三日月形になるのがかわいい
・希望の殉教者・狛枝拡樹 それはまるでゴルゴタの丘を登るような
・なんだかんだ16人全員にしっかり活躍の機会があり、且つイベントの時系列やモノクマの情報開示・動機提供の順番・手法を手際よく入れ替えつつ、要点もきっちり押さえてほぼゲームの本編通りに物語を展開してる脚本。最高かよ。登場人物間の交流も深みが増してるというか、舞台版の脚本に合わせて過不足なく丁寧に描かれてて本当に好みだった。弐大・田中の事件と学級裁判がなくなった代わりのモノクマ対生徒間の抗争があり、弐大が終里を、田中がソニアを庇って殉死する下りには胸が熱くなりました。ダンロン3にもあったけど、弐大と田中の共闘良いよね…二人とも上背あって筋肉質だから肉弾戦見栄えするしな! ラスト、チビモノクマたちが弐大を椅子に座らせて運んだのに、田中は四人がかりで抱えられたのにはちょっと驚いた。成人男性運ぶの重くない? ってのと、身体をまっすく保たせてる井上正大の筋力というか体感というか、ほんと真っ直ぐで地面と平行やってん田中の姿勢…いっぱい練習したねんなきっと……。

第一幕の話に戻るけど、十神と花村が仲良くなる描写、あれゲームにはなかった気がするんだけどメチャクチャ良かったです。あれも良いアレンジだった…あんなんやられたら泣いてしまう。はじめて心を通わせた友達を手にかけたのが自分だったとか地獄かよ…花村……十神と花村の友情尊い。狛枝・七海の学級裁判&オシオキのアレンジもすごく好みだった。「もう、犯人を探す裁判じゃないのかもしれないね…」って、(ゲームにあるセリフだったかちょっと思い出せないんだけど)無印やV3でモノクマがやった、恣意的な学級裁判の運用&クロ判定を思い出してゾクッとした。オシオキはアニメのオマージュだったのかな? 迷路でパックマンに追われる感じっていうの? 最終的に出口のない場所へ追い詰められてグングニルの槍で貫かれるシーンにトラウマを刺激されてつらかったです…七海…うう……

いつの間にか4000字くらい書いてたのでこのへんで終わりにしますが、最後にひとつだけ言わせてほしいことがあります……竹刀を構えるとき、左手は柄のはじっこを握るんだ…! 横から見たときに、柄頭が小指で見えなくなるギリギリの位置っていうの? そこだけちょっと気になりまして…どうでもいいような細かい点でほんと申し訳ない…

それからこれは2.5次元の舞台に限った話ではないと思うけど、目の前にプロの俳優さんがいて、今まさにこの瞬間、自分(たち)のために俳優さんたちが演じてるんだって現実とか迫力とか感動は劇場でしか味わえないんだって実感しました。NTLの劇シネとか好きなんだけど、緊張感が違う気がする。自分が観察したいと思ってる場所や意志とは関係なしに引いたり寄せたりするカメラワークも嫌いではないけど、自分の見たい場所を、自分の意思で選んで注視したり、ちょっと休憩して気分転換に他の俳優さんも観察したりできる自由がすごく楽しい。私はスーダン2017のおかげで、他の生の芝居も観たい! 観なきゃ! と思うようになったので、そういう意味で得るものが大きかったです。

とりあえずスーダン2017最高なのでチケット購入済みの人は心ゆくまで楽しんできてね! って応援したいし、行こうかどうしようか迷ってる人は、何はともあれ行った方が良いです。とにかく迫力がすごいから。DVDでは伝わりきらない舞台特有の息遣いというか、呼吸というか、緊張感というか、とにかく生で観た方が良い。というわけでまだチケット買ってない人はチケット売り場へ急げ! 当日券もあるよ!