Hazelnut latte

with a tsp of honey

素直で従順な手抜きを知らない生真面目タイプの努力家

「真面目さ」なんて社会で1ミリも役に立たないと早く気付くべきだった - 意識高い系ズボラ

 

読んだ。結論としては、タイトル通り「素直で従順な手抜きを知らない生真面目タイプの努力家なのねー」と思った。
・大人に言われたことを真に受けて素直に実行する。
・大人のアドバイスに従順である。反抗してやろうとかちょろまかしてやろうとかいうズルっこさがない。
・全力で勉強すると疲れるからほどほどにして手抜きしようって精神がない。こっそり漫画読んじゃおうとか友達とどっか遊びに行こうとかいう、欲望に屈して快楽を追いかける性質が感じられない。言い換えると、自制心が人一倍強くて過度に自律している。
・与えられた課題に一生懸命取り組むが、その「与えられた課題」を過大評価しているというか、絶大な信頼を寄せている(?)。究極的には自分の周囲にいる大人や先生を絶対視しすぎているというか。高校時代に三島由紀夫の『不道徳教育講座』あたり読んでたらもう少し人生違ってたかもね。

自分の頭で考えない大人・自分のやりたい事がない大人に育ったという意味では、日本の教育制度が大成功というか、そういうThink out of the boxができない人間を量産するための仕組みが日本の教育制度なんで、ある意味もっとも理想的な型に合わせて鋳造されてしまわれましたな…と憐憫の情を禁じ得ませんでした。

 

ところで、私の父親ってめちゃくちゃゲームが下手くそなんですよ。
どんな風に下手くそかっていうと、NPCに言われたことを素直に聞いてゲームを進めるだけで、まったく寄り道しないんですね。敵を倒す→経験値を稼ぐ→レベルを上げるって基本ルールに従順で、手抜きして効率的にレベル上げするにはどうすれば良いのかって発想がぜんぜんない。
ちょっと前までFF15をプレイしてたんですけど、四六時中ネットの攻略サイト見て、プレイ動画で敵の倒した見てるわりに、ボーナス魔法の作り方を知らないどころか、AP消費してキャラクターにアビリティ覚えさせるって事もだいぶ後になるまで知らなかったんですよ。ハンタークエストも未消化でランク上がってないし、道草喰わないから必要以上にモンスターに遭遇しなくて、敵と戦わないからレベルもそんなに上がらない。ダイナーのラジオも確認しないし、ムービーも観てるんだか観てないんだか、基本的なストーリーすらよく理解できてない節がある。
そんなわけで、100時間かかってまだレベル60台で、Chapter12(ルシス王の孤独な戦い)の一本道をウロウロしてて、仲間と誰一人合流できてないんですね。んで、そのまま数ケ月放置した挙句気がついたらFF7始めてました。オイオイ。

で、そのときに「良くも悪くも真面目よね」って思ったんですけど、そういう「良くも悪くも真面目」な人って自分の目先のことには一生懸命なんですよね。で、目先の物事に夢中になるあまり、視界の外にある物事に関してはまったく無関心なんですよね。そもそも視界の外に何かが存在するって発想がすっぽり抜け落ちてる。

だから、あんまり真面目になりすぎず、ほどほどの力加減で生きましょうってメッセージには私も賛成だなぁ。

 

ここからは余談。

 

ぶっちゃけ勉強以外のことに精を出したからと云って必ずしも「自分の頭で考える大人」になるとは限りませんが「自分のやりたいことがある人間」にはなれるので、そういう点で多少就活で有利になるんじゃないかと思う。だから「自分の頭で考えない大人」と「自分のやりたい事がない大人」の問題は分けて考えるべき事柄なんじゃないかなぁ。というか、日本の前近代的軍人気質を色濃く受け継いでいるスポーツ業界が部員や選手に苦痛を強いない筈がないわけで、そのへんはもうちょっとよく整理して考え直したほうが良いんじゃないだろうか。もっとも、ここ10年で少しずつ変わってきているようだけど。

試合のレベルが上がればそれだけ競争も厳しくなるわけで、いつまでも「ニコニコしながら楽しみながら」練習できるってのは能天気なアマちゃんの考えだろう。ある一定のラインからどうしても成績が伸びなくて呻吟したり、後輩や他の選手に記録を抜かれる恐怖と戦いながら、それでも練習し続けるしかなくて真綿で首を絞められるように喘ぎつつ来る日も来る日もトレーニングして自分の記録と向き合うという経験が果たしてこの人にはあったのだろうか、と疑うレベルの発言である。

「自分のやりたいことがある人間」にも色んな種類の人がいるわけだけど、会社の採用サイド(の中でもとりわけ悪辣な経営者精神の塊である人間)の視点で考えると、「自分のやりたい事」で適度にストレス発散しつつ、社命には黙って従ってくれる従順な人間が欲しいわけです。間違っても「私のやりたい事は周囲の人と一致団結して社会をより良くするために働きかけることです。だから労働組合を作ることにしました」なんてマジで自分の頭で考える力人間は要らない……というのは、ちょっと例が不適切でしたね。「この会社、労働組合作るべきだよなぁ」と自分の頭で考える能力はあるけど、唯々諾々と会社の方針に従う人間を採用したいだけで、マジで自分の頭で考えて行動する人間はいらないんだよね。会社の業務に支障をきたさない範囲でほどほどに自分の頭でモノを考え、自分から行動し、ストレスが溜まったらプライベートで自分のやりたい事をしてほどほどにガス抜きしてね、っていう。例えて言うなら「テニスの試合をしたら並みの上級生よりも強いんだけど、上級生の指示通り黙って玉拾いに甘んじてるような一年生」みたいな新入社員。間違っても「先生、なんで一年生は試合に出られないんですか? その先輩より私の方が強いですよ」とかいって自分よりも弱い先輩を試合のメンバーから外させるような交渉力や行動力のある人間は要らんのですよ。

ちょっと注意しておきたいのは、ワナベーさんの「真面目」の定義がちょい特殊な点。ワナベーさんの「真面目」って辞書的な定義にワナベー的言葉の感覚やイメージを足した私的/恣意的なニュアンスも全部ひっくるめて「真面目」の一言で済まそうとするという、乱暴な言葉の使い方というか、極めて言語感覚の鈍い人間がやりがちな事の典型的なパターンを実演しているので、アレだ、もう少し日本語で文章を書く訓練をしたほうが良いんじゃないかなって…うん…。言葉の基本的な意味を超えて、自分の頭の中でしか通用しない私的な言葉のイメージを基軸に理論を展開するってのは高度のテクニック必要なんで、実力が伴わないうちはあんまり背伸びしないほうが良いんじゃないかな…。*1

話変わるけど、ワナベー(waNABE)ってワナビー(Wannabe)と掛けた言葉遊びなのかなぁ。

*1:このあと文系の文章の書き方とか、小中高と同じノリで大学で勉強したらそりゃ就活でコケるよとか色々加筆してたんですが、パソコンが突然シャットダウンしてしまったため修正データが消えてしまいました。おのれディケイド